霉雨とペトリコール
黴雨……。普段見ない熟字ではありますがこれは梅雨の別の表記の仕方です。
読みは「つゆ・バイウ」と普段の梅の雨と読みは同じで、意味は一文字目を
見てもらえれば分かると思いますが、カビの雨という字でこの時季は嫌な人
が多いのではないでしょうか?様々な方がこの拙稿を読んでいただいている
ことでしょう。とりあえず、私はこの時季は少し好きだったりします……。
梅雨の時季と言えども四六時中雨が降っていることは勿論ないですよね…?
(まぁ、近年は非常に大規模な土砂災害が日本中のあらゆる場所で起きている
ので一概にずっと降っているわけではないということは難しいですがね…。)
私は雨が降る前の晴れた空で湿度が低く気温が高い状態から降り始める前の
曇りになり気温が下がり湿度が漸進的に高くなってくる中で風が吹き、アス
ファルトの地面が持つ熱と空気中の冷めた湿気が触れ合ったときにできる煙
に乗ってその周辺の土やアスファルトの下層にあるであろう土の層から舞い
上がってくるペトリコールの匂いが混ざり合った場面が一番高揚しますね。
題名の梅雨の時季はDVDなどの電子記録媒体の保存が一番難しい季節で、
大学内の保管庫は鉄筋コンクリート造で携帯電話やルーター等の電波も通さ
ない上に湿気が非常に抜けにくいということでDVD、書籍に保管棚にカビ
が生えないようにする保守や湿度管理に非常に苦慮する代表でありました。
written by 縹藍
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